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2022.07.31

痩せ型はムリ?術式別・豊胸できない人の原因と対処法

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豊胸をしたくても適応外のため治療できない人がいます。

「痩せ型の人」「アレルギーがある人」「脂肪や血液の採取ができない人」など、代表的な術式別に豊胸ができない人とその理由を挙げて解説します。また、他の術式ができない人も豊胸できる可能性がある「血液豊胸」について、治療の特徴と豊胸できる理由を解説します。

1.脂肪注入による豊胸ができない人は痩せ型の人

脂肪注入は患者様ご自身の脂肪を吸引し、バストに注入する豊胸術。脂肪は脚の付け根やお臍、太ももの内側やお尻の頂点を数mm切り、吸引により採取します。脂肪から遠心分離して不純物を除き、細かくしてバストに注入します。ご自身の組織を使った自然な仕上がりに人気があります。

1-1.脂肪注入による豊胸ができない人の理由

脂肪注入ができない人は「痩せ型の人」。脂肪注入では1~2カップのサイズアップが望めますが、豊胸したいサイズの倍量の脂肪を採取する必要があり、1カップバストアップするには約200㏄の脂肪採取が必要になります。また、脂肪を吸引ができるかどうかの目安には基準があります。

BMI=体重kg÷身長m÷身長m>18
BMIは肥満度を測る指標。一般に18.5未満は低体重とされています。BMI>18でなくても豊胸術の適応となることはありますが、痩せすぎだと必要な脂肪が採取できないことがあります。

注入した脂肪は一度定着すれば半永久的に効果が持続しますが、半年後の定着率は60%程度。希望のサイズを維持するには、注入を重ね、再び脂肪採取する必要があります。
脂肪が定着するには、バストの注入スペースが必要です。痩せ型の人の場合、バストの皮膚が伸びづらく注入スペースが確保できないことがあるため、定着率が下がる可能性があります。

2.シリコンバッグ豊胸は痩せ型でもできるがバレる

シリコンバッグ豊胸は、脇やアンダーバストに3~4cmメスを入れ、バッグを挿入する豊胸術です。挿入位置は乳腺下または大胸筋下。バッグは1回で2~3カップサイズアップできるため、より大きくしたい人に適した豊胸術です。効果は半永久的ですが、10年に1度の入れ替えが推奨されています。

2-1.シリコンバッグ豊胸ができない人の理由

シリコンバッグを乳腺下に入れる方法は、大胸筋下に入れる方法に比べ「胸に谷間ができやすい」「触感が柔らかい」などのメリットがありますが、痩せ型の人には合いません。痩せ型の人が乳腺下法を選ぶと、シリコンの型がくっきり出てしまい不自然です。Aカップ以下の人がシリコンバッグを選択するのであれば、大胸筋下法がおすすめです。ただし、大胸筋下法であっても、シリコンバッグの硬さは伝わります。

3.ヒアルロン酸ができない人はアレルギーがある人

ヒアルロン酸豊胸は、バストにヒアルロン酸製剤を注入する豊胸術です。ダウンタイムは3日ほど痛みを感じる程度で、傷も針穴程度ですぐに塞がり、跡に残りません。ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収され、効果は1~2年。サイズを維持するには定期的な注入が必要になります。さらに、豊胸に適した持ちのよいヒアルロン酸製剤はやや硬めな傾向があり、より自然さを求める人には不向きです。

3-1.ヒアルロン酸注入ができない人の理由

ヒアルロン酸はもともと人体に含まれる保水性の成分ですが、稀にアレルギーを起こすことがあります。ヒアルロン酸製剤はさまざまな種類がありますが、過去にヒアルロン酸注入でアレルギーを起こした人は、他の部位・他の製剤だとしてもアレルギーリスクが高いため、施術を受けられません。

4.血液豊胸ができない人はいない?

血液豊胸は患者様ご自身の血液を採取し、バストの脂肪組織に注入して成長させる豊胸術です。血液豊胸にはPRP療法、PPP療法がありますが、ゼロクリニックでは独自の血液豊胸を提供しています。いずれもご自身の血液なので、基本的にアレルギーのリスクはありません。

PRP療法は血液を「血小板を多く含む血漿」に加工することで、成長因子を出しやすくしたもの。ただし、血小板が多いため「しこり」のリスクも高くなることが分かっています。PPP療法は「血小板を除いて少なくした血漿」を利用することで、しこりのリスクは下がりましたが、ゼロではなく、さらにバストの成長可能性まで低くなってしまいました。

ゼロクリニックの血液豊胸は、オリジナルの豊胸術。しこりの原因となる「血小板」を徹底的に除いてから、定着しやすくするために栄養剤やカルシウム剤などを独自にブレンドした「プラズマ無細胞ジェル」を使用しています。脇の下から1箇所注入することで、脂肪細胞の成長・発達が期待できます。自然な柔らかさなので、シリコンバッグのように浮き上がってバレることもありません。

4-1.血液豊胸ができないケース

貧血がある方
血液豊胸は患者様ご自身の血液を使用するため、採血が前提の治療になります。事前の血液検査の結果、貧血などの基礎疾患があると、安全のため、すぐには豊胸できない場合もあります。もしも貧血があった場合、造血注射または鉄剤投与を実施して改善すれば、豊胸を受けていただくことができます。採血さえ可能になれば、痩せていても治療できます。

②癌(がん)の疑いがある方
検診等にて癌の疑いのあると診断されており、現在抗ガン剤治療等をうけられている方は血液豊胸に限らず、特に全ての美容医療はお断りしております。

③以前にアクアフィリング豊胸を受けられた方
アクアフィリングが残っている場合、当院では基本的に血液豊胸をお断りしております。理由としてアクアフィリングの主成分である「アクリルアミド」注入による術後トラブルが多数報告されており、合併症の発症リスクが高いためです。

4-2.血液豊胸で胸が大きくなりにくい人の特徴

皮膚が硬くバストの注入スペースが少ない人は、血液製剤を注入しても元々存在する自己脂肪が圧迫されてしまいます。そのままでは乳房発育が悪くなることがありますが、カップ吸引固定をすることでスペースを作ることができます。術後に状態をみて、必要に応じてカップ吸引固定の処置をすることや、再診後までの1週間、患者様ご自身にご自宅でカップ吸引固定の継続処置をしていただくことがあります。

5.まとめ

豊胸をしたくても痩せ型だと十分な量の脂肪吸引ができないため、脂肪注入による豊胸はできません。シリコンバッグを挿入したときも、バッグの形が目立つリスクがあります。ヒアルロン酸アレルギーがある人は、ヒアルロン酸豊胸は受けられません。「血液豊胸」は採血さえできればどなたでも治療を受けることができます。貧血があれば造血注射などでコンディションを整えることで、痩せ型でもヒアルロン酸アレルギーがあっても、バストの皮膚が硬く十分なスペースがなくても、治療にチャレンジできます。いままで豊胸を諦めていた人は、ぜひ一度ご相談ください。


ドクター

高橋 成太

2003年 兵庫医科大学を卒業
2003年 大阪市立大学附属病院 勤務
2005年 大手美容外科 勤務
2019年 銀座ゼロクリニック 開業

<所属学会>
日本乳癌学会 会員
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 会員

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