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2022.10.31

豊胸術後は硬くなる?硬くなる理由や硬くならない豊胸について紹介

豊胸術後は硬くなる?硬くなる理由や硬くならない豊胸について紹介

豊胸をして理想の胸になるはずが、硬くなってしまうことがあります。豊胸すると、必ずしも胸が硬くなるわけではありません。豊胸術にはさまざまな種類があり、術式により「最初から仕上がりが硬くなることがわかっているもの」や「術後に硬くなるリスクがあるもの」、「硬くなるリスクを可能な限り排除したもの」があります。豊胸術後に硬くなる失敗例について、豊胸をして硬くなる理由や対処法を術式ごとに挙げ、硬くならない豊胸術について解説します。

豊胸すると硬くなる?硬くなる理由と対処法

シリコンバッグ挿入法とヒアルロン酸注入は、最初から仕上がりが硬くなる豊胸術です。それぞれの術式で硬くなる理由と対処法を解説します。

シリコンバッグ挿入法

脇の下や胸の下を平均3~4㎝切り、シリコンバッグを挿入するスペースを剥離したうえで挿入します。シリコンバッグは硬いため、触ると違和感があります。また、シリコンバッグは人体にとって異物です。包み込むように被膜(カプセル)が形成され、さらに厚く硬く「被膜(カプセル)拘縮」と呼ばれるように変形するリスクもあります。被膜拘縮が進むと見た目にもわかる硬さになり、さらにテニスボールのような不自然な形・硬さに変形し、痛みを伴うこともあります。剥離スペースとシリコンバッグのサイズが合わずにバッグが圧迫を受けた状態や、術後のマッサージを怠った場合などに、被膜拘縮を生じやすいと言われています。被膜拘縮の対処法は、抜去や入替しかありません。バッグの出し入れで傷が増えることはデメリットとなります。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸注入は、ヒアルロン酸製剤を注入するだけの手軽な治療で、ダウンタイムはほとんどありません。顔に使う製剤は比較的柔らかいものですが、バストに使用する製剤は形やボリュームを維持するため硬く、触ると違和感があります。皮下脂肪が少ない人は製剤の硬さが伝わりやすく、さらに注入直後はバストが張ったような感覚があります。ヒアルロン酸は体内に徐々に吸収される性質がありますが、柔らかい製剤を使用すると形が維持しにくいだけでなく吸収スピードも速くなってしまいます。クリニックにより取り扱いのある製剤の種類は異なりますので、柔らかさだけを売りにしたヒアルロン酸には注意が必要です。硬さを和らげようと定着前にマッサージをすると、変形を招いてしまいます。

部分的に硬くなる「しこり」

術後に部分的に硬くなる「しこり」のリスクを含んだ豊胸術もあります。ヒアルロン酸や脂肪注入、PRP療法・PPP療法には、部分的に硬くなる「しこり」のリスクがあります。それぞれの「しこり」の原因・対処法は異なります。

ヒアルロン酸はカプセル化してしこりや瘢痕化を招くことがある

ヒアルロン酸注入は、ヒアルロン酸製剤をバストに注入する豊胸術です。ヒアルロン酸そのものは、人体に含まれる成分ですが、ヒアルロン酸製剤は人体にとって異物として認識されることがあります。人体は異物として認識したものを包み込みカプセル化して「しこり」を形成します。

また、不純物が混入しているものや粒が不ぞろいな粗悪品を使用した場合や一度に大量注入した場合、繰り返し注入した場合にも「しこり」ができやすくなるので、製剤の選択、注入技術、注入ペースも大切です。さらに、硬くなった「しこり」は瘢痕化することもあります。

ヒアルロン酸でできた「しこり」への対処法は「溶解注射(ダーゼ)」で分解すること。分解されたしこりは体内に吸収されます。瘢痕化してしまった場合は、メスを入れて切り出す必要があります。

脂肪注入は脂肪細胞が壊死してしこりや石灰化を招く

脂肪注入は、患者様ご自身の体から採取した脂肪をバストに注入する豊胸術です。脂肪豊胸の仕上がりは、ご自身の脂肪なのでとても自然な柔らかさです。

注入した脂肪の定着率は6か月で約60%、残りは壊死して体内に吸収されます。壊死した脂肪が残っていると「しこり」になり、体にとって異物とみなされて周りがカルシウムで覆われ石灰化することもあります。質の悪い脂肪、大量注入、塊で注入するなどいい加減な施術により「しこり」のリスクが高まるため、注入技術が重要になります。

脂肪注入は他の注入系の豊胸同様バストに傷がつかない豊胸術ですが、1㎝以上のしこりができると切除が必要になることもあります。また、レントゲン、CT、MRIなどに映り、見た目にがんと区別がつきにくいため、生検が求められ、傷ついてしまうリスクもあります。

PRP療法/PPP療法は血小板の作用で「しこり」ができる

PRP/PPP療法は患者様自身の血液を採取し、遠心分離した後にバストに注入して、脂肪細胞を育てる豊胸術です。

ダウンタイムはほとんどありませんが、針を刺して注入するため、腫れが3~5日程度、内出血が1~2週間出ることもあります。傷跡はほとんどなく、見た目も触感も自然な仕上がりです。貧血などがあると採血ができず治療が受けられない可能性があり、瘦せ型で胸の脂肪組織が膨らみにくい人は効果が出ないことがあります。

➀PRP療法

PRPは多血小板血漿、つまり血小板が多いという意味で、PRP療法は血小板を多く含む血漿濃縮ジェルを用います。血小板の働きは「成長因子を出す作用」と「凝固作用」。血小板の作用を多く含むぶん、成長因子が出てバストの成長・発達が期待できます。一方でしこりのリスクも懸念され、「しこり」が大きくなると切除が必要になる可能性もあります。

②PPP療法

PPPは乏血小板血漿、血小板が少ない血漿という意味です。PRP療法との違いは、血漿から血小板をなるべく排除していること。しこりのリスクは減りますが、ゼロにはなりません。また、成長因子を出す力も弱くなるためバストの成長が見込めません。

その他の硬くなるリスク

豊胸術はどの術式でも針やメスを使うため、炎症や感染などによって硬くなるリスクがあります。なお、アクアフィリングは安全性が認められておらず、硬くなっても取り除くことが困難であることも考えられ、さまざまなリスクが報告されているのでおすすめしません。

ゼロクリニックの血液豊胸は硬くなるリスクを徹底的に排除

患者様ご自身の血液を採取し、遠心分離した後に脇の下からバストに注入するのはPRP/PPP療法と同じです。大きな違いは「しこり」のリスクとなる血小板を徹底的に排除した無細胞状態にしていること。血小板がなくとも、成長因子・栄養剤などを独自にブレンドしたジェルにより、脂肪組織を成長・発達させることができ、半永久的とも言える長期的な効果を実現しています。しこりのリスクを徹底的に排除したことで、硬くなるリスクも避けることができます。

術式・クリニック選びは慎重に行う

豊胸をして硬くなるリスクは、術式により異なります。それぞれの術式の特徴を知り、リスクの少ない術式を選びましょう。症例写真は希望する術式のものを複数確認し、信頼できるクリニックで治療を受けること。事前カウンセリングでは、メリットだけでなく、術式、製剤や麻酔、ダウンタイム、リスク、術後の諸注意、アフターフォローについても確認すると満足度が高まります。

まとめ

豊胸をして硬くなるかどうかは、術式ごとに異なります。シリコンバッグ挿入やヒアルロン酸注入は、異物を入れるため硬さを生じます。ヒアルロン酸注入・脂肪注入・PRP/PPP療法は、「しこり」のリスクがあり、しこりが徐々に硬くなり痛みや違和感を生じることがあります。ゼロクリニックの血液豊胸は、血液から作られているため仕上がりは自然な柔らかさ。硬さを生む「しこり」の原因となる血小板を徹底的に排除しています。

豊胸後に硬くなって後悔しないために、術式やクリニック選びは慎重に行いましょう。

ドクター

高橋 成太

2003年 兵庫医科大学を卒業
2003年 大阪市立大学附属病院 勤務
2005年 大手美容外科 勤務
2019年 銀座ゼロクリニック 開業

<所属学会>
日本乳癌学会 会員
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 会員

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