「40代になって垂れたバストをどうにかしたい」と考えている人のなかには「産後や加齢によるしぼみやたるみがある胸でもきれいに豊胸できる?」と疑問に思う人もいるでしょう。
40代からバストが変化する原因を解説し、「オペが怖いから切らない豊胸がいい」というという人にもおすすめの血液豊胸について紹介します。
40代になると、バストはなぜ崩れていくのでしょうか。バストが「垂れた」「しぼんだ」「形が崩れた」といったお悩みは、バストを構成する組織の変化が原因です。バストの構造とそれぞれの原因について紹介します。
バストを構成するのは、「脂肪」「乳腺」「クーパー靱帯」。さらに、バストを覆うように位置する「大胸筋」、体を覆う「皮膚」の変化がバストの変化と深く関わります。
バストのボリュームを作っているのが「脂肪」。その中に「乳腺」がいくつもあり乳頭につながります。乳腺を皮膚や筋肉につなぐのが「クーパー靱帯」です。
➀クーパー靱帯が伸びる
クーパー靱帯とは、バスト全体に張り巡らされる線維組織。主成分はコラーゲンです。乳腺や脂肪を支え、バストの横流れを防いで、バストの形を維持する役割があります。クーパー靱帯は伸びたり切れたりすると元に戻りません。年齢に関係なく運動などで激しく揺れる、ノーブラで過ごす、などの行動により伸びることがあります。40代でクーパー靱帯が伸びたり切れたりする原因は、加齢による筋力低下やコラーゲンの減少です。
②妊娠・授乳
妊娠・授乳で一時的に女性ホルモン分泌量が増えると、乳腺が発達しバストアップします。乳腺を筋肉に繋いでいるクーパー靱帯も乳腺に引っ張られるように伸びます。
問題はその後です。授乳後は女性ホルモンが減少するため、乳腺は萎縮しバストのボリュームもダウンします。クーパー靱帯は伸びたまま元に戻ることはありません。
授乳の仕方によっては、バストトップが引っ張られ、クーパー靱帯や皮膚が伸びてしまいます。
③閉経・女性ホルモンの変化
個人差はありますが、女性ホルモンは40代に入る頃から減少し、日本人は平均50歳で閉経しています。閉経後にエストロゲンが減少すると、乳腺は萎縮し、肌のハリが失われ、バストのボリュームダウンにつながります。ただし、若くても、睡眠不足や生活習慣の乱れ、ストレスによりホルモンバランスが乱れることはあります。
④大胸筋の衰え
大胸筋を鍛えると、バストにハリが出ます。反対に、筋肉量が減るとバストの垂れにつながります。加齢により筋肉を構成する筋線維が減り、さらに筋線維が萎縮することで筋肉量が減ります。つまり、バストの形も崩れます。ただし、筋肉は年齢を経ても鍛えることができ、個人差があります。
⑤ハリ・弾力の衰え
バストの一番外側を覆うのが、皮膚です。皮膚にあるヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンは肌の潤いやハリ。弾力を保つ成分です。加齢により女性ホルモンの分泌が減少することで、これらの成分も減少したり衰えたりすることが分かっています。
40代から豊胸するなら、どのような術式が適しているのでしょうか。一般的な豊胸術とその特徴を紹介します。
・シリコンバッグ
脇やアンダーバストに平均3~4cm(サイズによる)メスを入れ、シリコンバッグを挿入する豊胸術です。バッグは吸収されることがないためサイズダウンすることはありませんが、10年に1度の入れ替えが推奨されています。加齢により皮膚が衰えても、シリコンの形は変わらないため、違和感が生じることがあります。メスを入れるので、ダウンタイム症状として痛みが1週間、腫れ・内出血が2週間程度あります。拘縮する可能性があるので、マッサージが必要です。ライフスタイルによっては、ダウンタイムやマッサージなどがネックになることもあるでしょう。脇の下やアンダーバストの傷は、完全には消えませんが、1年ほどかけて徐々に薄くなります。年齢的に乳がんリスクが高くなりますが、乳がん検診ではバッグの破損リスクがあるため、マンモグラフィーは受けることができません。また、シリコンバッグの種類によっては乳ガンの発生が日本形成外科学会で報告されています。
・ヒアルロン酸
バストに針でヒアルロン酸製剤を注入します。ダウンタイムは3日ほど痛みを感じることがあります。ヒアルロン酸はもともと体内に含まれる保水性の高い成分です。注入することで、肌のボリュームアップをしてくれるため、顔のしわ治療などに使われています。注入部位を工夫することで、しぼんだバストに膨らみを持たせて引き上げるのにも効果的です。
ヒアルロン酸は時間とともに体内に徐々に吸収される性質があるため、徐々にサイズダウンし、効果は約1〜2年程度。サイズを維持したい場合、定期的に注入を繰り返す必要があります。また、ヒアルロン酸の種類にもよりますが、比較的硬めの製剤が使用されるため、触ったときに「意外と硬い」と感じることでしょう。稀にしこりが残るリスクを含んでいます。マンモグラフィーを受けることはできますが、しこりがあると潰れるリスクがあります。
・脂肪注入
ご自身の脚の付け根やお臍、太もも、お尻の頂点などを数mm切り、吸引により脂肪を採取します。採取した脂肪から不純物を除き、細かくしてバストに注入します。
6か月後の定着率は60%、20〜50%は吸収され、残りの生着した分は半永久的です。ダウンタイムは、吸引部とバストに3日~1週間ほど痛みを感じることがあります。脂肪吸引の傷跡は時間経過とともに薄くなりますが、残ります。注入部位の傷も残る可能性があります。乳がん検診は受けられますが、超音波やCT検査の際にしこりが映るケースが報告されています。またダウンタイムも非常に長く(6ヶ月程度)、脂肪吸引による死亡事故も一定の割合で起きてしまうというリスクもあります。
・PRP療法
血液豊胸のひとつ。ご自身の血液を採取し、血液中の血漿を遠心分離によって調整。血小板に富む寒天状の血漿ジェルをバストに注入します。血小板の働きで成長因子を出し脂肪を増殖してバストアップしてくれますが、血小板の持つ凝固作用によってしこりを形成するリスクもあります。効果は半年〜4年程度です。すべての乳がん検診が受けられます。
・PPP療法
血液豊胸のひとつ。PRP療法との違いは、血小板を減らした血漿濃縮物を使用していること。血小板が少ないことでしこりはできにくくなりますが、バストアップ効果が弱くなってしまうという欠点もあります。
40代からのバストアップのために豊胸をするなら、違和感のないもの、効果を維持しやすいもの、しこり等のリスクがないものがおすすめです。また、仕事や子育てを抱えているならば、なるべくダウンタイムを抑えたいもの。メスを入れたくない、異物を入れたくない、傷跡を残したくないといったこだわりをお持ちの人もいるでしょう。
ゼロクリニックでは、そうしたご希望を叶える取り組み・研究を続けています。
ご自身の血液を採取しますが、PRP療法やPPP療法とも異なる独自の豊胸術です。遠心分離によってしこりの原因となる血小板を「徹底的に」除去した「無細胞プラズマジェル」を使用します。栄養剤など独自のブレンドをし、効果は半永久的です。脇の下から注入するため、バストに傷がつきません。仕上がりは限りなく自然なので、豊胸術を受けたとバレることもないでしょう。マンモグラフィーを含むすべての乳がん検診を受けることができます。
メスを使わないため、ダウンタイムもほとんどありません。個人差はありますが、翌日からお仕事に行かれる方もいます。お休みを取るなら、長くても数日から1週間程度を考えておいていただくとよいでしょう。
40代からバストが垂れたりしぼんだりするのは、加齢や妊娠・授乳、ホルモン変化をきっかけにクーパー靱帯が伸びること、大胸筋の衰え、ハリ・弾力の衰えなどが原因。
一般的な豊胸術には、シリコンバッグ豊胸、脂肪注入、ヒアルロン酸注入、PRP療法やPPP療法があります。それぞれメリットがあり、一方で傷跡やダウンタイム、効果の持続期間、しこりのリスク、そして不自然な仕上がりなどのデメリットもあります。ゼロクリニックの血液豊胸では、考えられるリスクを排除する取り組みを行っており、メスを入れずに手軽にでき、年齢を気にせずきれいな仕上がりが実現しています。
カウンセリングは無料です。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せください。
2003年 兵庫医科大学を卒業
2003年 大阪市立大学附属病院 勤務
2005年 大手美容外科 勤務
2019年 銀座ゼロクリニック 開業
<所属学会>
日本乳癌学会 会員
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 会員