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2022.06.28

「切らない豊胸」は危険?リスクを排除するには?

豊胸をするなら「切る豊胸」より「切らない豊胸」のほうが手軽な印象があります。もちろん、切らない豊胸にはメリットもありますがデメリットもあり「やめた方がいい」と言われることも。切らない豊胸のリスクをあげ、危険を排除した「血液豊胸」について解説します。

1.切る豊胸・切らない豊胸の特徴

豊胸には、「切る豊胸術」と「切らない豊胸術」、「胸は切らない豊胸術」があります。それぞれの特徴を説明します。

1-1.切る豊胸術

胸を切る豊胸のやり方には「シリコンバッグ挿入法」があります。脇や胸の下に4センチほどメスを入れ、乳腺下や大胸筋下にバッグを挿入します。ダウンタイムは痛みが約1週間、腫れ・内出血が約2週間あります。バッグは吸収されることがないため効果は半永久的ですが、破損などの可能性を考慮し10年に1度の入れ替えが推奨されています。傷は徐々に薄くなります。脇の下から入れたほうがしわに紛れて目立ちにくいでしょう。破損リスクがあるためマンモグラフィーは受けられません。

1-2.胸は切らない豊胸術

胸は切らない豊胸術には「脂肪注入」があります。「胸は切らない」というのは、脚の付け根やお臍太もも内側やお尻の頂点等を数mm切るということ。患者様ご自身の太ももなどから脂肪吸引を行い、バストに注入します。注入した脂肪の20〜50%は吸収され徐々にサイズダウンしますが、残りの生着した分は効果が持続します。ダウンタイム症状はバストにはあらわれませんが、脂肪採取した箇所に痛み・腫れ・内出血が生じ3〜6ヶ月程度のコルセット装着が必要になります。

1-3.本当に切らない豊胸術

本当に切らない豊胸術には、バストもその他の部位も切らない「ヒアルロン酸」「PRP療法」「PPP療法」「血液豊胸」があります。いずれも注入治療で、ダウンタイムはほとんどありません。

「ヒアルロン酸」はバストにヒアルロン酸製剤を注入してボリュームアップさせる方法です。ヒアルロン酸は人体に元々含まれる成分。ヒアルロン酸製剤は注入後、製剤の種類により1年〜2年程度かけて徐々に吸収されるため、定着率が悪いのがデメリットです。

「PRP療法」は患者様の血液を採取し、遠心分離機にかけ、バストに注入する「血液豊胸」のひとつです。PRPは血小板を多く含む血液成分。血小板が持つ「組織を修復する力」を生かし、バストの脂肪を成長させます。効果の持続期間は半年~4年程度。

「PPP療法」は患者様ご自身の血液を採取、ほとんどの血小板を除いた血漿寒天ジェルで注入する豊胸術。PRPと違って血小板を含まないため、しこりの発生リスクを抑えられます。

「ゼロクリニックの血液豊胸」はPRP療法やPPP療法と違い、しこりの原因となる血小板を徹底的に除去した「無細胞プラズマジェル」を使用しています。脂肪を成長させる治療法なので、吸収されることはありません。さらに栄養や補強製剤を加えることで定着率を上げ、ヒアルロン酸や脂肪注入、PRP療法に比べると長時間効果を維持しやすくなります。ダウンタイムはほとんどありません。傷跡は元々目立ちませんが、脇の下から注入するため気づかれることはありません。

2.切らない豊胸はやめた方がいい?デメリットは?

「切らない豊胸はやめたほうがいい」と言われるのには、理由があります。切らない豊胸ならではのリスクやデメリットについて、解説します。

2-1.しこりができる

ヒアルロン酸の場合、吸収されなかったヒアルロン酸やヒアルロン酸の周りにできた被膜がしこりとなることがあります。ヒアルロン酸はヒアルロン酸分解薬で溶解して吸引できますが、被膜は線維化していれば摘出することになります。脂肪注入の場合、脂肪が生着せず壊死すると石灰化することがあります。PRP療法であれば、血小板成分がしこりの原因となります。

2-2.乳がん検診を受けられない

脂肪注入やPRP療法であれば、しこりが発生していなければ乳がん検査を受けても問題はありません。ヒアルロン酸による豊胸は、原則として検査可能ですが、しこりがあるとマンモグラフィーをしたときに潰れる可能性があります。シリコンバッグ挿入法をすると、マンモグラフィー検査が受けられないことから「豊胸すると乳がん検診が受けられない」と誤解される人もいるようです。ただし、市区町村が実施する検診では、術式に関わらず豊胸後は受けられないことが多いのも事実です。

2-3.吸収されてしまう・定着しない

「ヒアルロン酸」は数ヶ月〜3年程度かけて徐々に体内に吸収されます。脂肪注入は20〜50%が吸収されます。PRP療法は半年から3〜4年持続します。理想的な効果を得るためには、治療を重ねる必要があります。

3.切らない豊胸のメリット

デメリットもある「切らない豊胸」ですが、選ばれるからにはメリットもあります。

3-1.傷が残らない

ヒアルロン酸は製剤を、脂肪注入は患者様ご自身の脂肪を、PRP療法は患者様ご自身から採取した血小板を多く含む血液成分をバストに注入します。ゼロクリニックの血液豊胸は、患者様ご自身の血液を加工した無細胞プラズマジェルを脇の下から注入します。傷は針穴程度なので、基本的に跡は残りません。

3-2.ダウンタイムが短い、あるいはほとんどない

ヒアルロン酸・PRP療法・PPP療法・ゼロクリニックの血液豊胸はダウンタイムがほとんどありませんが、症状の程度には個人差があり、3~5日程度腫れがあらわれることもあります。脂肪注入はバストにはダウンタイムがありませんが、脂肪を採取した箇所に痛み・腫れ・内出血が生じます。

3-3.ばれにくい・気軽にできる

脂肪注入やPRP療法、ゼロクリニックの血液豊胸はシリコンにみられる不自然な硬さがありません。起きているときはもちろん横になったときの形も、触感も自然です。体型や加齢による変化があっても、違和感を生じる心配はありません。バストに適したヒアルロン酸は顔に適した製剤に比べるとやや硬めなので、注入した深さによっては違和感を生じることもあります。

4.切らない血液豊胸は危険を排除

ゼロクリニックの血液豊胸は「切らない豊胸」が抱えるデメリットや危険を排除する取り組みを行っています。

PRP療法を含む血液豊胸には「しこり」のリスクがありました。ゼロクリニックの血液豊胸では、しこりの原因となる「血小板」を排除し無細胞化した「プラズマジェル」を使用しています。

血液豊胸は脂肪を成長させます。ヒアルロン酸のように「吸収されてしまう」性質はなく、脂肪のように「定着しない」という概念もありません。PRP療法の効果は3~4年続きます。ゼロクリニックの血液豊胸は、注入量に比例してサイズアップすることに加え「独自の補強製剤を使用」することで、長期的な効果が期待されます。

血液豊胸は、乳がん検査を受けて破損してしまうリスクはありません。マンモグラフィーをはじめとした乳がん検診、MRI検査、CT検査などの検査は問題なく受けることができます。ただし、検査の受け入れ体勢は医療機関により異なります。

5.まとめ

切らない豊胸」は「切る豊胸」に比べ傷が残らずばれにくい、ダウンタイムもほとんどない、体の負担が少ない治療です。切る豊胸に比べ「しこりができる」「定着しない」といったデメリットはありますが、ゼロクリニックの血液豊胸は、リスクの原因を排除する取り組みを行っています。マンモグラフィーをはじめとした乳がん検診を受けても身体への健康被害はありません。お気軽にご相談ください。


ドクター

高橋 成太

2003年 兵庫医科大学を卒業
2003年 大阪市立大学附属病院 勤務
2005年 大手美容外科 勤務
2019年 銀座ゼロクリニック 開業

<所属学会>
日本乳癌学会 会員
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 会員

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