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2022.07.07

血液豊胸の傷跡はどこにできる?大きさや経過を解説

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豊胸にはいろいろな方法がありますが、血液豊胸の傷跡はどこにできるのでしょうか。傷跡は残るのでしょうか。きれいになるための治療だからこそ、できれば傷跡は残したくないもの。豊胸の術式ごとに傷跡の位置や大きさを紹介し、比較します。万が一傷跡が残った場合の消しかた、豊胸術後の傷跡を残りにくくするためにご自身でできることも紹介します。

1.豊胸の方法別・傷跡の位置や大きさ

豊胸の方法別に、傷跡の位置や大きさを紹介します。大きく分けて、「胸に傷跡が残る方法」、「胸以外に傷跡が残る方法」、「傷跡がほとんど残らない方法」があります。

1-1.胸に傷跡が残るシリコンバッグ

シリコンバッグ挿入法は、脇や胸の下を切り、シリコンバッグを乳腺下や大胸筋下に挿入する豊胸術です。シリコンバッグ挿入口である脇や胸の下に3~4cmの傷ができます。術後約1週間で抜糸を行い、腫れが落ち着くのは約2週間~1か月後。傷跡は半年~1年ほどかけて徐々に薄く目立たなくなります。脇の下の傷跡であれば、しわに紛れるため目立ちにくいでしょう。シリコンバッグは10年ごとの入れ替えが推奨されていますが、シリコンバッグを抜去したり入れ替えたりする場合は、その度に傷が増えます。

1-2.胸以外に傷跡が残る脂肪注入

脂肪注入は、患者様ご自身から採取した脂肪をバストに注入する豊胸術です。脚の付け根やお臍太もも内側、お尻の頂点等を切り、脂肪吸引します。採取した脂肪から不純物を除き、細かくして胸に注入します。脂肪採取部位である脚の付け根やお臍の傷は数ミリ程度、半年~1年ほどかけて徐々に薄く目立たなくなりますが、一部は定着せずサイズダウンするため、注入を繰り返すと脂肪採取部位の傷が増えます。バストの注入箇所の傷は、注入用カニューレの太さによって左右されます。

2.傷跡がほとんど残らない豊胸

ヒアルロン酸、脂肪注入、PRP療法を含む血液豊胸は注入のみの治療です。いずれも注入箇所の傷は針穴程度で、すぐに塞がります。

ヒアルロン酸

バストにヒアルロン酸製剤を注入する方法。ヒアルロン酸は1年〜2年程度かけて徐々に体内に吸収されるため、効果を維持するには定期的に注入を繰り返す必要があります。

PRP(多血小板血漿)療法

患者様ご自身の血液を採取・加工し、バストに注入して成長させる豊胸術。血小板には「組織を修復する力」があります。血小板の多い血漿成分を使用することで、バストを成長させる効果が期待されます。

PPP(乏血小板血漿)療法

患者様ご自身の血液を採取、ほとんどの血小板を除いた血漿寒天ジェルで注入する豊胸術。PRPと違って血小板を含まないため、しこりの発生リスクを抑えられます。

ゼロクリニックの血液豊胸

患者様ご自身の血液を採取。加工し、バストを成長させる豊胸術。PRP療法との違いは、しこりの原因となる血小板を徹底的に除去した「無細胞プラズマジェル」を使用していること。無細胞プラズマジェルに栄養や補強材を加えることで定着率を上げ、より長期的な効果が期待できます。

豊胸の方法と傷跡の位置や大きさ

シリコンバック脂肪吸引ヒアルロン酸PRP療法およびPPP療法ゼロクリニックの血液豊胸
豊胸の方法乳腺下や大胸筋下にシリコンバッグを挿入する太ももや臍から脂肪を採取しバストに注入するヒアルロン酸製剤をバストに注入する血液を採取、加工してバストに注入する血小板成分を除いた血液に栄養剤等を加え、脇の下に乳房の成長をさせる
傷の位置・大きさ脇の下やアンダーバストに3~4センチ脂肪採取部位=太ももや臍に数ミリ
注入部位=バストに数ミリ程度
バストに針穴程度バストに針穴程度脇の下に針穴程度

3.傷跡が残らない豊胸は?

シリコンバッグ以外は注入による豊胸術のため、バストにはほとんど傷跡が残りません。脂肪注入は脂肪採取部位に傷が残り、痛み・腫れ・内出血などのダウンタイムを生じます。

ヒアルロン酸注入、PRP療法というのでPPP療法、血液豊胸は、ほとんど傷が残りません。注入部位の傷はごく小さいため、すぐに塞がります。なお、治療ごとあるいはクリニックごとに注入部位は異なります。ゼロクリニックの血液豊胸は、脇の下から注入するため、しわにも紛れやすく、見られる心配もありません。

4.豊胸の傷跡を消すには?

豊胸の傷跡が目立ってしまったら、ある程度は薄くすることもできます。例えば、シリコンバック挿入による切開瘢痕化した傷はフラクショナルレーザーを照射すると効果的です。1~3か月毎に1回のペースで回数には個人差があり、10回以上かかることもあります。ミミズ腫れのように盛り上がったケロイドは、炎症を抑えるステロイド注射が適しています。個人差はありますが、目安として1~5回程度繰り返します。万が一傷跡が残ってしまったときのことも想定し、修正方法についても確認しておくとよいでしょう。

5.傷跡を残さないためには

傷跡を残さないためには、傷跡が残りにくい術式や信頼できるクリニックを選びましょう。切開の傷跡は時間経過とともに目立たなくなりますが、一生残るものです。症例写真を比較して、バストの仕上がりはもちろん、傷の経過も確認しましょう。カウンセリングや診察で、傷跡のリスクについて納得できるまで説明を受けてください。

術後は処方された抗生剤を内服し、生活上の注意を守りましょう。
切開を伴う治療を選択した場合は、術後1~3か月程度、クリニックの指示通り保護テープを貼付してください。傷が治る過程には、個人差はありますが、痛みや痒みを伴います。痛みのピークは数日程度で徐々に落ち着きます。鋭い痛みや長引く痛みは感染の可能性があります。注入の傷跡はほとんど目立ちませんが、傷であることに変わりありません。
針穴程度の傷でも、汚れた手で触れたり刺激を与えたりすれば、感染することがあります。感染した場合、抗生剤の内服や点滴などの処置が必要になるため、直ちにクリニックにご連絡ください。放っておくと、傷が盛り上がったり変形したり、傷跡が残ってしまう恐れがあります。

6.まとめ

豊胸術により傷跡の大きさや位置は異なります。シリコンバッグは脇や胸の下に、脂肪注入は脂肪採取部位にメスを入れるため、傷跡が残ります。ヒアルロン酸や血液豊胸であれば傷跡はほとんど残りません。ゼロクリニックの血液豊胸は注入箇所も脇下の注射1カ所のみ。傷跡は針穴程度なので、すぐに塞がります。傷跡を残さないためには、術後に傷を刺激しないよう注意して過ごしましょう。



ドクター

高橋 成太

2003年 兵庫医科大学を卒業
2003年 大阪市立大学附属病院 勤務
2005年 大手美容外科 勤務
2019年 銀座ゼロクリニック 開業

<所属学会>
日本乳癌学会 会員
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 会員

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