オステオポア他院修正

最初に一言

注意

この記事はオステオポア手術自体を否定しているわけではありません。使い方によっては耳介軟骨移植より綺麗な鼻先を演出することが可能です。この記事は鼻尖縮小の目的でオステオポアを挿入することを否定している内容であり、それに関連したトラブルを紹介しております。

「簡単な鼻尖」
お手軽なキャッチコピー

 

失敗を回避する

オステオポアは切らないフェイスリフトなどで使用されるPCL(ポリカプロラクトン・Poly-Capro-Lactone)は体内で溶ける性質を持つ素材で、それを球体ボール型にした物や球場ドーム型にしたものを鼻先に留置することで「簡単に鼻先をとがらせれる」という謳い文句で登場しました。手術自体は超簡単で、鼻先の解剖構造を全く理解してなくても入れるだけの簡単作業」なので、急速に広がりました。その結果、美容外科あるある「鼻尖は難しいからオステオポア」ゴリ押しカウンセリングが始まり、雪だるま式に「オステオポアのトラブル」も急増しました。ちなみにオステオポアの別名としてオステオポール、3Dボール、メッシュボールなど呼び名を変えているクリニックも多いですが、全て同じ「オステオポア」です。

トラブルパターン1
鼻先の変色・肥大

オステオポア除去01

このケースが一番最多であり、一番の原因としては小さなスペースに「無理やり挿入」した結果、鼻先表面の皮膚が過度に圧迫されて鼻先の皮膚が変色及び肥大するパターンです。上記画像の症例は他院にてオステオポア挿入後、約3か月程度が経過した頃から鼻先(やや右側)に違和感を感じたためクリニックを受診したところ「様子を見てください」とハイドロキノンクリームを渡されて帰宅(この時点であり得ない)。しかし徐々に痛みと腐敗臭を感じたためセカンドオピニオンで当院を受診、皮膚穿孔(穴があく)の危険性を説明し、数日後に当院にてオステオポア除去(鼻の穴から摘出)とクローズ式鼻尖縮小を行った症例。ちなみにオステオポアを小さく加工するクリニックも多いですが、加工したオステオポアは移動する原因になります(右側移動が最多)。

トラブルパターン2
鼻腔内の粘膜穿孔

オステオポア粘膜穿孔2

この症例は最悪にも右側の鼻腔内から飛び出してきたパターンです。右側からオステオポアが飛び出すケースが大半であり、そのほとんどが独自に加工されたオステオポアによるものです。上記画像の症例は他院オステオポア挿入後、半年程度の時間をかけて徐々に鼻先の肥大と腫れ、鼻の穴から浸出液と腐敗臭が出現してきたためクリニック受診、そこで言われたのが「オステオポアの除去」では無く、「オステオポアの再挿入」を提案されたため、不信感を抱き当院を受診。粘膜の液状化した壊死病変を認めたので、数日後に摘出オペを施行、空洞化した瘻孔周囲のデブリートメント、死腔には左側の鼻腔から摘出した軟部組織を移植、鼻中隔の傾き及び陥没防止のためクローズ式鼻尖縮小を行いました。

オステオポア粘膜穿孔3

正面から見た画像では「鼻の穴の中で飛びだしている」印象はないですが、やや右側の鼻翼が傾いている感じはあります。修正後はオステオポアが入っている前よりスッキリしている印象に変化(手術直後です)しました。今後は完全再建に向けて完治することを願います。

最後に

繰り返しますが、オステオポアは使い方によっては綺麗な仕上がりになりますが、独自に加工したオステオポアの挿入は飛び出しリスクも高くなる傾向にあると考えています。オステオポアの失敗トラブルの修正に関しては多くの症例数を扱っていますのでご相談ください。